忍者ブログ
自作小説やアニメの評論
[57] [56] [55] [54] [53] [52] [51] [50] [47]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

Pro">「車とかどうします?電車でいきますか」

 僕の発言に皆は嫌な顔をした。

 電車では到底行く気分になれないのだろう。

「レンタルしましょう、お金を出し合えばそれくらいはできるだろうし、免許なら持って来てます、、死んだあと身元確認できた方がいいかなって」

 ナーガさんの発言の最後のは暗いジョークだったが、みんな思いは良く分かった。

 この世から痕跡をなし、完全に消滅したいと思う反面、自分の死体がいったい誰の者だったか、教えたいと思うのだろう。

 僕と違って彼の両親は健在なのだから。

 僕はと言うと分からなくてもいいような気もする。

 死んだあとのことはもうどうでもいいと思えてきたからだ。

 他の人達と違い、心配する身内もいない孤独な身では、誰だったことなんて、無意味に思えるからだ。

 しかし死ぬのにも金はかかると無意味に思った。

 イサオさんが心配そうにこちらを見ている。

 彼には当座の金もないのだろう。

「お金は今持ち合わせのない人はいいとして、いくらある」

 とんさんが空気を読んだように言った。

「私、、この日のために持って来ました。どうぞ使ってください、あとなんて心配ないし」

 にっこりと笑いながら、かりんさんが意外にまとまったお金を出してきた。

 いいところのお嬢様と言うのは当たりなんだろう。

 僕や他の人もお金を出したが、一番貢献しているのはかりんさんだろう。

 レンタカー代なんて何台もかりれそうだ。

「睡眠薬の調達はしてきた?」

 ナーガさんがにやりと笑った。

 精神科に通っている何人かが持ち寄ることになってたのだ。

 集めれた睡眠薬は結構な量になった。

「しかし、、これだけのを大量に飲むのって気持ち悪くなりそうね」

 ソニアさんはげんなりした顔で薬を手に取る。

 

 

人気ブログランキングへ

樹海へ行こうの過去まとめ分です
ある男がまとめて読めます

 



PR

コメント


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


トラックバック
この記事にトラックバックする:


忍者ブログ [PR]
カレンダー
02 2025/03 04
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
プロフィール
HN:
トリカブト
性別:
非公開
趣味:
小説読むこと
自己紹介:
薬物依存になりかけです。
主に栄養ドリンクとか、
サプリメント
ブログ内検索
忍者アド
バーコード
最新コメント
アクセス解析
最新トラックバック
アクセス解析